f値とは?f値が分かれば写真が映える!シーン別おすすめf値3選

普段スマホだけで写真を撮影する方にとって、f値の存在は一眼カメラを手に取って初めて知ることが多く、また、理解に苦しむ概念でもあると思います。(実はスマホのカメラにもf値の概念はあります)

f値はレンズから取り込む光の量やボケ味に大きく関わる要素であり、写真撮影の腕を上達させる上で理解は必須の事項になります。

本記事では、一眼カメラでの写真・動画撮影歴10年カメラに携わる業務歴7年の私が、f値の基礎知識とシーン別おすすめf値3選を紹介します。

目次

f値は「レンズから入る光の量」を表す数値

f値を変えることで、レンズから入る光の量を調節することが出来ます。

つまり、被写体を明るく撮影したり暗く撮影したりことが出来るのです。

また、ボケの大きさにも影響します。

f値は1.4, 2.8, 4, 5.6…のような普通の人であれば中途半端と感じるような値のステップで表現されます。

f値が小さいほど、明るくボケが大きくなります。

反対に、f値が大きいほど暗くボケが小さくなります。

レンズ絞り(複数枚の羽)が動いて光の量を調節する

レンズの内部にはいわゆる絞りと呼ばれる羽(金属板)が複数枚ついており、この羽を動かすことにより、レンズに入る光を調節しています。

上記の画像は開放(あるレンズの一番明るいf値)の絞りがf1.8のレンズですが、f1.8では羽が露出せず光全く遮られないため、たくさんの光を取り込むことで明るく撮影ができます。

一方でf1.8 → f5.6 → f8と絞り込んでいくと、徐々に羽が露出し始め、光が通れる道が狭くなり結果的に暗くなります。

レンズ側で光量を確保することでISO感度を抑えることができるため、ノイズの少ない綺麗な写真を撮影することが可能です。

f値を変えるとボケが変わる

f値を変えると明るさ以外にボケの大きさが変わります。

ボケが写真の雰囲気を激変させるため、非常に重要なポイントです。

上記はf値を変えて(*)撮影した写真ですが、f値が小さいとボケが大きくなり、f値が大きいとボケが小さくなっていることが分かるかと思います。

ボケが大きくなるとピントがあっている被写体の存在感が増し、ボケが小さいと広い範囲にピントを合わせることができます。

また、ピントが合っている範囲を被写界深度といいます。

ピントが合っている範囲が狭いと被写界深度が浅い、ピントが合っている範囲が広いと被写界深度が深い、というように使います。

(*)今回の撮影ではf値だけでなく、シャッタースピードとISO値を変えて明るさが同じになるように撮影しています。

f値の変え方

カメラ本体のダイヤルを操作、もしくはレンズについているリングを回すことによりf値を変更できます。

昔のレンズはf値を変えるリングがついているのが通常だったのですが、最近はリングがついていないものが主流です。

最近はレンズに電子接点が付き、カメラ側と通信して情報をやり取りしているため、本体側のダイヤルを操作することでレンズのf値を変えることができます。

レンズの部品を少しでも減らすことでレンズ本体の軽量化にもつながっているのだと思います。

レンズによって設定できるf値が異なる

実際にf値を変えようとしてみると、「私が持っているレンズはf4までしか設定できない」というようなことがあると思いますが、レンズによって設定できる開放f値は異なります。(レンズの正面に書いてあることが多いです)

また、開放f値が明るい(小さい)ほど、一般的にはレンズの価格が上がります。

f値を小さくするほど、明るく撮影することができる、つまり、より光を集光するための部品や技術が詰め込まれているためです。

カメラボディを購入するときに同梱されているレンズをキットレンズと言ったりしますが、そのようなレンズはあまり高価なモノではなく、大体f4~5.6あたりが開放になります。

一方でズームレンズではf2.8、単焦点レンズではf1.4やf1.8のレンズが明るいレンズとして存在します。(中にはf0.95なるものまで…)

ボケを大きく撮影したい場合は、より高価なレンズが必要になりますが、明るいレンズを1本持っておくだけでも撮影の幅がぐんと広がります。

ちなみに私はTAMRONの28-75mm F/2.8 Di III RXDなどを所持しています。
ソニー純正の似たようなレンズ(SEL2470GM F2.8)は約20万円しますが、TAMRONのこのレンズは約8万円と半額以下で買えてしまい、軽量性も備えているため非常にオススメです。

シーン別おすすめf値3選

f値の意味や働きをある程度理解できたと思いますが、実際の撮影ではどのように使い分けるのでしょうか?

今回はシーンや目的毎におすすめなf値3選を紹介したいと思います。

ボケを大きく撮影したい(ポートレート、スイーツなど):開放~f4

ボケを大きくしたい場合は、開放~f4で撮影するのがおすすめです。

作例のように背景をぼかすことで、主役を引き立てることができ、比較的簡単にプロっぽい写真が撮影可能です。

一方で被写界深度が狭く、目的の場所にフォーカスを合わせる難易度が高いです。

カメラの機能でオートフォーカスを合わせる場所を細かく決められる(スポットAFなど)と思いますので、そのような機能を活用するのが良いです。

ボケを大きくしたいけど、シャッターチャンスを逃したくない(子供の成長記録など):f4~5.6

ボケを大きく表現したいけど、ボケ過ぎてピントが合わない!という方はf4~f5.6で撮影するのがおすすめです。

例えば子供の成長記録としてただスマートフォンで写真を撮影するだけでなく、一眼カメラの強みであるボケを活かした表現力のある写真で残したいという方も多いと思います。

一方で、子供の動きは予想しにくいため、ボケが大きい = 被写界深度が狭い状態で撮影をすると、主役である子供ではない違う場所にピントが合ってしまう可能性が高くなります。

そこで少し絞ったf4~5.6で撮影すればそれなりのボケを得つつ、被写界深度を稼げるため、シャッターチャンスを逃しにくくなります。

私もf値で悩んだときはf4や5.6に設定して撮影することが多いです。

風景をシャープに撮影したい:f8

全体的にピントを合わせてシャープに撮影したい風景などはf8で撮影するのがおすすめです。

山などの撮影するときは、できる限り木々の一本一本まで鮮明に撮影したいですよね。

f値が小さい状態で撮影してしまうと、撮影する風景によってはボケが発生してしまう可能性あるのと、一般的には開放から少し絞った方がレンズの特性的には解像が出る場合が多いです。(つまり開放側は少し解像が落ちるレンズが多い)

また、絞りすぎると今度は小絞りボケといって、回折現象が発生することによる解像の低下が発生し、全体的にぼやっとした写真になってしまうことがあるため、絞りすぎないf8あたりがおすすめです。

まとめ

本記事ではf値の基礎知識とシーンごとのおすすめf値3選を紹介しました。

実際にカメラで撮影してf値の違いによる写真への効果を実感することが、理解や上達への近道だと思いますので、皆さんも是非f値を気にしながら写真を撮影してみてください。

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