ISO感度とは?暗い場所でも明るく撮影できる!が、あくまで補助として活用すべき理由を解説

カメラの基礎知識において、ISO感度は重要な要素の一つです。

普段はISO AUTOに設定して撮影しており、どのような役割を果たしているか理解していない方が多いのではないでしょうか?

ISO感度は、イメージセンサーで捉えた光を増幅させる量を調整する機能であり、暗い場所を明るく撮影するために活用されます。

しかし、ISO感度を上げるとノイズが増えてしまうというデメリットもあります。

本記事では、一眼カメラでの写真・動画撮影歴10年カメラに携わる業務歴7年の私が、ISO感度の仕組みや活用方法について解説し、あくまで補助としての活用をお勧めする理由についても紹介します。

目次

ISO感度 = イメージセンサーで捉えた光を増幅させる量


ISO感度とは、イメージセンサーが捉えた光を増幅させる量を調整する機能です。

拡声器は小さい声を大きい声にしてくれますよね。あのイメージです。

イメージセンサーは、レンズを通った光を電気信号に変換し、画像を作成します。

ISO感度を上げることで、イメージセンサーが光をより多くの信号に変換できるようになり、暗い場所でも明るく撮影することができます。

ISO感度は、100, 125, 160, 200, 250, 320, 400…のような数値で表現され、数値が2倍になると明るさも2倍になります

ISO感度の仕組み

ISO感度の仕組みを簡易的に図解


ISO感度の仕組みを非常に簡易的に図解してみました。(難しければここは飛ばしても全く問題ないです!)

まず、レンズを通った光がイメージセンサの画素内にあるフォトダイオードに入射します。

フォトダイオードに光があたると光電変換という現象が発生し、「光」が「光電子」に変換されます。(光量が大きいほど、たくさんの光電子が発生する)

その光電子を画像処理エンジンで処理するためには、デジタル信号に変換する必要がありますが、その際に増幅も一緒に行います。

この増幅率を調節する役割を担うのがISO感度です。

ISO感度を高く設定すればするほど、少ない光電子(暗い状態)でも多くの信号(明るい状態)に変換することができます。

ISO感度を上げると明るく撮影出来るが、ノイズも増えてしまう

ISO感度を上げることで、暗い場所でも明るく撮影することができますが、同時にノイズも増えてしまうというデメリットがあります。

上記の画像はISO感度を変えて撮影したもので左がISO2000、右がISO16000です。(シャッターも変えて同じ明るさで撮影)

拡大してみるとISO16000で撮影した画像の方が粒状のノイズが多くなっていることが分かります。

ノイズは画質低下の大きな要因になるため、可能な限りノイズを抑えられる設定で撮影することが重要です。

ISO感度はあくまで補助として活用すべし

撮影時の露出決定フロー例

ISO感度は、暗い場所での撮影を明るく撮影することができる一方で、ノイズ増加の原因になってしまうことが分かりました。

そのため、基本的には低いISO感度を使用することで、ノイズを最小限に抑えることが前提であり、f値やシャッタースピードでどうしても明るさが稼げない場合に補助として使用することを推奨します。

例えば上記の画像のようなフローで決めるのがよいでしょう。

シャッターを先に決める場合(例:スポーツ撮影)

・スポーツ撮影の場合、被写体の動きを止めるために高速シャッターが必要になるため、まずシャッターを決めます。

・次になるべくf値を明るく設定して光量を稼ぎます。このとき、背景をあまりぼかしたくない場合は、f値をそこまで小さくできないのである程度で妥協します。

最後に不足している光量の分だけ、ISO感度で補います

シャッターに関する詳細説明は下記記事参照。

f値を先に決める場合(例:風景撮影)

・風景撮影の場合、全体にピントを合わせてシャープに撮影したいので、まずf値を決めます(絞る)。

・次になるべくシャッターを明るく撮影して光量を稼ぎます。このとき、シャッターが低速すぎると手振れや被写体ブレが発生するため、それらが問題ない範囲で設定します。(三脚を使用すれば低速シャッターでも手振れを抑えることが可能です)

最後に不足している光量の分だけISO感度で補います

f値に関する詳細説明は下記記事参照。

このようなフローで最後に不足分だけISO感度を使用することを心がければ、最低限のISO感度で撮影することが可能です。

ISO感度を有効に活用すべきシーン2選

あくまで補助として活用するといいつつも、ISO感度を有効に活用すべきシーンも存在します。

そこで、ISO感度を活用するべきシーン2選を紹介します。

夜景(暗所)撮影

夜の街並みや星空など、光が限られている場合には、ISO感度を上げることで明るく撮影することができます。

また、ISO感度を上げることでシャッタースピードを高速にできるため、手振れを抑える効果を得ることができます。

さらに、フラッシュ使用による不自然さを回避するためにもISO感度を上げることが有効です。

スポーツや野鳥撮影など動きのあるシーン

スポーツ撮影など、被写体が速く動いている場合には、高速なシャッタースピードが必要です。

しかし、高速なシャッタースピードを設定すると、光量が不足して暗い画像になる場合があります。

その際には、ISO感度を上げることで、明るく撮影することができます。

まとめ

ISO感度は、カメラの基本的な機能の一つであり、暗い場所での撮影を補助する重要な要素です。

ISO感度を上げることで、暗い場所でも明るく撮影することができますが、ノイズが増える可能性があるため、あくまで補助として活用するべきです。

普段ISO感度はAUTOで撮影されている方が多い(f値とSSを自由に設定できて便利ですからね)と思いますが、実は余分にISO感度が上がっている可能性もあります。

写真をより高品質に仕上げるためにも、自分でISO値を決めながら実際のシーンを撮影してみることで、シーンごとの適切なISO感度設定の感覚をつかんで見てください。

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