小絞りボケとは?原理と小絞りボケが発生するf値を計算するツールを紹介!

小絞りぼけ」という言葉をご存じでしょうか?

ある程度写真や動画を撮影している方は知っているかもしれませんが、初心者の方は聞いたことが無い方も多いかもしれません。

小絞りぼけはf値を大きく(=絞る)したときに、細かい絵柄が消失、つまり解像が低下してしまう現象のことです。

また、カメラに搭載されているセンサーによって、小絞りぼけが発生するf値は変化しますが、センサーの仕様から計算で求めることが出来ます。

本記事では、小絞りぼけの原理解説あなたのカメラで小絞りボケが発生するf値を計算するツールを紹介します。

原理や小絞りぼけが始まるf値を把握しておくことで、実際の撮影の場でも応用が効くようになりますので、ぜひご覧ください。

目次

小絞りボケ = 回折現象による解像低下

光は障害物に当たると裏側に回り込む特性を持つ

小絞りボケは回折現象による解像低下を引き起こす現象になります。

回折現象というのは、光が障害物に当たると直進ではなく、障害物の裏側に回り込んで光が達する現象です。

光が波の性質を持ち合わせることからこのような現象が発生します。

高校物理で回折格子とかやったことある方がなんとなく覚えているのではないでしょうか?

回折現象を分かりやすく図で説明

カメラで発生している回折現象を簡易的に図にしたのが上記の画像です。

左が絞りを開いている状態です。

この場合は、障害物に当たらずにイメージセンサに届く光の割合が多く、回折した光の影響を受けにくいため小絞りボケは目に見えて発生しません。

一方、右は絞った状態です。

こうなると、障害物に当たらずにイメージセンサに届く光の割合が少なく、反対に回折した光の割合が多くなるため、本来直進してセンサに届くべき光が他の画素にまで到達してしまいます。

これにより、被写体の細かな模様がぼけて解像感がなくなってしまい、これを小絞りボケと呼んでいます。

小絞りボケはf値が大きい(=絞る)ほど大きくなる(作例あり)

先ほどので説明した通り、f値が大きい(=絞る)ほど、小絞りぼけの影響が大きくなります。

上記の画像は同じレンズ+カメラでf値とシャッタースピードを変えて、同じ明るさで撮影した画像の比較です。

ご覧の通り、カーテンの柄や壁紙の模様がF4ではしっかり解像しているのに対して、F22ではかなり解像が劣化してしまっています。

これはもちろん小絞りぼけの影響で、絞ることにより回折現象が発生し、本来直進してセンサに届くべき光が他の画素にまで到達することで解像感が低下しています。

風景などを撮影するときはある程度絞った方がシャープな写りになりますが、絞りすぎるとこのような小絞りボケが発生してしまうため、加減が必要です。

ただ、小絞りボケの影響をあまり受けない被写体であったり、絞ることによって光芒が特徴的である写真が撮影出来たりすることもあります。

いつでも、小絞りぼけが起きないことだけに気を遣うのではなく、どのような写真を撮影したいかを念頭に臨機応変に対応出来る能力が必要です。

絞ることで光芒が発生し特徴的な写真に仕上がる

あなたのカメラで小絞りボケが始まるf値を概算する方法

小絞りぼけを避けるためには、どのf値から小絞りぼけが始まるか把握する必要がありますが、これはエアリーディスクの大きさがイメージセンサーの画素ピッチ(ピクセルサイズ)を越えるところから解像の低下が始まります。

イメージセンサーの画素ピッチはセンサーサイズとピクセル数から求めることが出来ます。

が、それをいちいち公式に当てはめて計算するのは大変だと思うので、計算ツールを作成しました。(スマホでも使えます)

センサーサイズ(水平および垂直の長さ)総画素数を下記の入力欄に入力して”計算”ボタンを押すだけで、そのカメラで小絞りぼけが始まるf値を求めることが出来ます。

計算結果の表示

小絞りボケ開始f値 概算ツール

センサーの総画素数:万画素
センサーの水平長さ:mm
センサーの垂直長さ:mm

センサーサイズと総画素数は基本的にカメラの公式商品ページで仕様を確認することで把握が出来ます。

各メーカーのカメラ仕様の調べ方は下記記事をご覧ください。

計算によって求められる情報は、その商品の仕様を保証するものではありません。
あくまで概算であり、レンズ性能などによっても小絞りぼけf値は変わってくるため参考程度にご使用ください。

まとめ

小絞りぼけはf値を絞りすぎたときに回折現象が発生することにより、解像が低下してしまう現象のことでした。

ただし、絞ることで光芒が特徴的な写真が撮影できたりすることもあるので、状況に応じて使い分けることでことが重要です。

細かい絵柄を捉えたいときは絞りすぎず、光芒を発生させたいときや解像よりパンフォーカスを優先するときは絞るなど、すぐに判断できるようになると表現の幅もかなり広がるのではないでしょうか。

そのためにも今回紹介したツールを使用して、どのf値から小絞りぼけが始まるのか頭に入れておくのが、実際の撮影の現場で役に立つと思いますので、ぜひ活用してみてください。

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