カメラは画素数で選ぶな!センサーサイズ解説!フルサイズの画質が良い理由とは?

カメラを選ぶ際に、画素数が多ければ多いほど良いと考えている方は少なくないと思いますが、実はセンサーサイズが画質に大きな影響を与えます

特にフルサイズセンサーは、より多くの光を取り込むことで低ノイズで綺麗な画質を実現し、ボケを大きく表現でき、さらに広角撮影に強いなどの優れた特性を持っています。

しかし、フルサイズならではのデメリットも存在します。

この記事では、カメラの基礎知識として、フルサイズセンサーの魅力やデメリットについて解説します。

カメラを選ぶ際に役立つ情報になりますので、ぜひご覧ください。

目次

フルサイズはより多くの光を取り込める

主なセンサーサイズ

フルサイズセンサーは、35mmフィルムと同じサイズのセンサーであり、APS-Cセンサーやマイクロフォーサーズセンサーよりも大きな面積を持つため、より多くの光を取り込むことができます。

例えば、フルサイズとAPS-Cそれぞれ同じ画素数のときを考えてみましょう。

説明を簡単にするために6 x 4の24画素センサーがあったとします。

すると、フルサイズとAPS-Cではそれぞれ下記のような画素サイズになり、1画素あたりの面積はフルサイズの方が大きくなります

これにより、多くの光を取り込むことができ、高いダイナミックレンジや低ノイズなど、より優れた画質を実現することができます。

一方、画素サイズの方を同じにした場合は、より多くの画素を搭載できることになるため、解像度を向上させることができます。

フルサイズはボケが大きい

フルサイズの特徴として「ボケの大きさ」が一番認知されているメリットかもしれません。

フルサイズとAPS-Cのカメラで同じ焦点距離のレンズを使用し撮影する場合、フルサイズの方が画角が広いため、画角を合わせようとすると、以下のいずれかで調節する必要があります。

① フルサイズのレンズの焦点距離を大きくする(望遠側にズーム)

② APS-Cのレンズの焦点距離を小さくする(広角側にズーム)

③ フルサイズのカメラの位置を被写体に近づける

④ APS-Cのカメラの位置を被写体から遠ざける

まずは、①,②の焦点距離を変化させる方法です。

①の場合、フルサイズのカメラで望遠側にズームすることでボケもズームされ、ボケが大きく表現されます。

反対に②の場合は、APS-Cのカメラで広角側にひくことでボケが小さく表現されます。

次に、③,④のカメラの位置を変化させる方法です。

③の場合、フルサイズのカメラの位置を被写体に近づけることで、フォーカスが手前で合うようになる分、被写界深度が浅くなり、ボケが大きくなります。

反対に④の場合、APS-Cのカメラの位置を被写体から遠ざけることで、フォーカスが奥側で合うようになる分、被写界深度が深くなり、ボケが小さくなります。

つまり、いずれにせよフルサイズの方が大きなボケになりやすいのです。(*)

*f値などカメラの設定は同一のものとした場合

フルサイズは広角撮影に強い

フルサイズセンサーは、広い範囲を撮影する広角レンズとの相性が良いです。

APS-Cセンサーなどの小型センサーでは、同じレンズを使用しても画角が狭くなってしまう一方で、フルサイズセンサーでは、レンズの本来の画角を生かすことができます。

上記の画像は風景を撮影した際のフルサイズとAPS-Cの画角の差を表現したものになります。(同じ焦点距離のレンズで撮影した場合)

このように、フルサイズであればより広い範囲を撮影することができ、風景写真や屋内での撮影などで威力を発揮します。

高画素=画質が良い、というわけではない

一般的に、高画素のカメラは画質が良いとされていますが、それは必ずしも正しくありません

画素数が増えると、センサーの1画素あたりの面積が小さくなるため、取り込める光の量が減少することで画質の低下が起こる可能性があります。

特に注意したいのは、センサーサイズが小さいのに画素数が多い機種です。

センサーサイズが小さいコンデジやスマホでもフルサイズと同じような2000万画素や4000万画素(中には1億画素超のものまで…)といった機種がありますが、その分ノイズ性能は落ちます。

最新のスマホは複数枚の画像を合成することで低ノイズ化する処理を搭載していますが、その分どこか不自然な画像になりがちです。(ぱっと見は綺麗なので非常に驚異的な機能ではあります)

また、高画素の画像を処理する際には、データ量が大きくなり、すぐにSDカード容量が足りなくなってしまうなどの問題も発生することがあります。

一般的にはA3サイズの印刷程度であれば2000万画素で十分足ります。

それ以上のサイズで印刷する必要があるのであれば高画素機を選択する余地がありますが、プライベートで使用する分にはスマホやPCで写真を見ることが一般的だと思うので、筆者としては1200万画素程度でも全く問題ないと考えています。

下記は岩崎将史さんという方がCDジャケット写真撮影でα7SIII(1200万画素)を使用したときの記事ですが、この方も「1200万画素で十分に仕事は出来ると感じた」と結論付けております。

SONY α7SIII でスチル撮影|アーティスト写真・ジャケット写真【加藤梨菜さん撮影ロケ】で試す

画素数を選ぶ際には、撮影用途やファイルサイズなどを考慮し、必要な画素数を選ぶことが重要です。

フルサイズのデメリット

フルサイズは低ノイズ、ボケが大きい、広角撮影に強いなど、メリットばかりを挙げてきました。

しかし、フルサイズにもいくつかデメリットは存在します。

本体サイズが大きい

フルサイズセンサーを搭載したカメラは、一般的にセンサーサイズが小さいカメラに比べて本体サイズが大きくなります

持ち運びや持ち手の握りやすさなど、操作性やポータビリティに影響を与えることがあります。

また、レンズも大きくなる傾向があるため、全体的なシステムの大きさや重さが増加することも考慮する必要があります。

一方で最新の機種はフルサイズにも関わらず本体が小さい機種も登場しはじめており、今後さらに使いやすいフルサイズ機が増えていく可能性があります。

例えばこちらは2023年4月21日に発売したばかりの世界最小・最軽量のフルサイズVLOGCAM ソニー ZV-E1です。

望遠側が弱い

フルサイズセンサーは、広角に強いというメリットがある一方で、望遠側の撮影が難しくなることがあります。

特に野生動物やスポーツなどの撮影を行う際には、望遠レンズが必要となる場合があり、より大きなレンズが必要になります。

ただ、フルサイズ機種にはAPS-Cサイズにクロップ(切り出し)して撮影出来る機能も備わっていることが多いです。

その機能を活用すればAPS-Cと同様に1.5倍ズームして撮影することが可能になります。(その分画素数は減少します)

出費がかさむ

フルサイズセンサーを搭載したカメラは、一般的に価格が高くなる傾向があります。

また、フルサイズセンサーに対応したレンズを揃えるためには、より高価なレンズが必要になることも考慮する必要があります。

予算の制約やコスト面を考慮する必要がある点もデメリットと言えます。

とにかくコスパの良いレンズが欲しい!ということであれば、俗にいう撒き餌レンズをそろえるのもありです。

撒き餌レンズというのは、簡単に言うとコスパの良いレンズのことで、お手ごろな価格の割に写りが良いレンズを指します。

例えばあるメーカーのレンズを一通り持っている場合、普通はカメラボディも同じメーカーのものを使用しますよね。

メーカー側が利益を差し置いて撒き餌レンズをばらまくことで、ボディもよく売れるようになるということで各社安いレンズをいくつか揃えています(笑)

ソニーでいうと下記のあたりが撒き餌レンズに該当するかと思います。

SEL50F18F:約3万1千円(価格.com最安, 2023/4/23現在)
SEL85F18:約5万6千円(価格.com最安, 2023/4/23現在)

あとは韓国のレンズメーカーSAMYANGも最近は注目しています。

例えばSAMYNAG AF24mm F2.8 FEは約3万2千円(価格.com最安, 2023/4/23現在)で購入可能です。

私は価格もそうですが、軽さ(なんと93g!!!)に惹かれ、メルカリで中古(1万9千円)を購入しました。

開放F2.8での周辺減光は凄まじい(笑)ですが、F4まで絞れば気にならないですし、軽さは正義だと思い愛用しています。

まとめ

カメラの基礎知識として、画素数だけでなくセンサーサイズも重要な要素であることがわかりました。

フルサイズセンサーは、より多くの光を取り込み、広角撮影に強く、高画質の画像を実現する強みがあります。

しかし、本体サイズの大きさや望遠側の弱さ、出費の増加などのデメリットも存在します。

それでも、撮影用途やファイルサイズ、予算などを考慮し、自分に合ったカメラを選ぶことが重要です。

最終的には、自分の撮影スタイルやニーズに合ったカメラを選び、使いやすさや画質、持ち運びの便利さなどをバランス良く考慮することが大切です。

ぜひ本記事の情報を参考にして、より良いカメラ選びをしていただければと思います。

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